タイトル活字　岸本亜泉

ある日突然、私の存在を知ってくださっていた監督からInstagramのDMで『映画のタイトルの活字を担当していただけませんか？』と直接オファーをいただきました。
監督からお話を頂いたときに、なぜか私自身『ピーン』きて、詳しく内容を聞く前から『あ、、このオファーを受けることになるな』と予感がありました。お引き受けした一番の理由は、やはり、この映画の内容に深く共感したからです。

実際に台本を頂き、読み進めるなかで首がもげるんじゃないかというくらい『そうそう！そうそう！』とうなずくシーンが多かったり、何度も涙があふれて台本の字が読めなくなるくらいにもなっていました。うまく言葉で表現できないのですが、心がじんわりと温かくなっていく感覚が心地よくて、この映画のタイトルをぜひ書きたいなと思ったんです。

あともう一つの決め手は松﨑監督の情熱ですね。（笑）短いPVやMVなどに用いる活字は何度か担当させていただいたんですが、映画の活字を担当したのは初めての経験なので、すごく光栄です。

世界中に、愛っていろんな形があると思うんですが、この映画の中にもそれぞれの「愛」の形があって、それを字でどのように表現しようかと数週間イメージを膨らませてから書き上げました。実際に映画をご覧頂いたあとにもう一度タイトル字を観ながら、『あ、この字はこの時の愛かな』とか『この字の流れはあの時の、あの人の愛かも』なんて、想像しながら余韻を楽しんでいただけるといいな～。

この映画は、今の世の中にとても必要なメッセージが込められている物語だと感じるのでぜひ、ご期待ください！！また、こうして映画が創られていくプロセスも含めて皆様と一緒に楽めるのが嬉しいです！

ありがとうございました。

岸本亜泉